要旨:村上春樹は1987年 『ノルウェイの森』が出版された後、日本文壇だけでなく世界文壇でも重要な地位を占めている。より長い時間に、より強い存続力を持ち、作品が幅広く喜んで受け入れられる日本作家として、作品は中国語や英語やドイツ語や韓国語などに訳され、その作品の発売数はもはや1500万冊という出版界の天文学の数字をこえた。『ノルウェイの森』は村上春樹の代表作品であり、1996年まで700万冊を発売された。それに伴い、「村上春樹現象」とか、「ノルウェイの森現象」等の新たな言葉が生まれてきた。中国で、『ノルウェイの森』は2001年2月に上海訳文出版社により出版されてからの半年の短い間に、繰り返し4刷も印刷され、今まで20回ぐらい印刷され、[2]「村上春樹ブーム」も引き起こされた。村上春樹の小説はなぜそんなに人気が集まっているのだろうか。なぜかというと、作品から読み取れる「孤独感」は一つの要因であると考えられている。小説の書かれた世界には高度経済成長期中の現代社会での様相であり、人々の暮らしが物質的に豊かな生活になり、更に精神的な空虚を補うことはできない絶望的な孤独感を持ちながら、自閉的に生きているという現象を描いている。
拙論はまず村上春樹の経歴を紹介し、次に『ノルウェイの森』の概要とそのストーリーの主要な人物を説明して小説の中の孤独な雰囲気を分析し、最後に現実社会で暮らしている日中国民の孤独感を探求してみたいと思っている。
キーワード: 村上春樹;『ノルウェイの森』; 孤独感
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 村上春樹の経歴-1
1.2 先行研究-1
1.3 本研究の観点-2
第2章『ノルウェイの森』について-3
2.1 『ノルウェイの森』の概要-3
2.2 『ノルウェイの森』の主要人物の分析-4
2.2.1 渡辺君―主人公「僕」-4
2.2.2 直子-5
2.2.3 緑-5
2.2.4 永沢-5
第3章 孤独の考察-7
3.1 主要人物の孤独感の形成原因-7
3.2 現代人の孤独感-7
第4章 終わりに-9
4.1 本研究の新しい観点と意義-9
4.2 本研究の欠点-9
参考文献-11
謝 辞-12