要旨
太宰治は昭和時代初期に活躍していた無頼派の代表作家であり、近代文学史においでは重要な位置が得している。太宰治は奇矯的な作家として知られ、波乱に富んだ一生を送っている。中でも『人間失格』は太宰の最後の作品であり、そして作家の自伝小説であるとも言われているので、作家の心理状態をよく理解するのに有用であると思われる。したがって、本論文ではこの作品に登場する女性像中心に作家の持つの女性観の研究を試みる。
キーワード:太宰治; 自伝小説; 人間失格; 女性観
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに
1.1先行研究
1.2研究の方法
2.『人間失格』に登場する女性像
2.1軽薄な女性
2.2強い女性
2.3義侠の女性
2.4単純な女性
3.太宰治の女性観、理想的な女性と原因
3.1.1太宰治の女性観
3.1.2太宰治の理想的な女性像と形成の原因
終わりに
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