要旨
小さいものに美を認め、あらゆるものを「縮める」ところに日本文化の特徴がある。故に、日本では、マンホールの蓋でも芸術品になる。独創的なデザインのマンホールはすでに日本文化の一種になっており、日本人の縮み志向を表す。
この縮み意識は日常生活に現れるだけではなく、文学、芸術、宗教などの領域にも浸透している。
日本人の縮み意識は以下の意味が含まれている。まず、日本人は大きなものを縮めて小さいものに変わらせるということを好む。また、日本人はいつも小さくて緻密なものによって雄大さを表す。
キーワード:縮み意識;マンホールの蓋;小さいものを美とし;デザインマンホール
目次
要旨
中文摘要
はじめに-5
1.「マンホールの蓋」のあらまし-5
1.1「マンホールの蓋」の起源と発展-5
1.2「マンホールの蓋」と縮み意識の関連性-6
1.2.1図案において-6
1.2.2功能において-7
1.2.3日本人の生活態度-7
2.「縮み」意識のあらまし-8
2.1六型の「縮み」志向-8
2.1.1入れ子型:込める-8
2.1.2扇子型:折畳む、握る、寄せる-8
2.1.3姉さま人形型:取る、削る-9
2.1.4折詰め弁当型:詰める-9
2.1.5能面型:構える-9
2.1.6紋章型:凝らせる-9
2.2生活にあらわれた「縮み」の文化-10
3. 縮み意識の成立要因-10
3.1自然環境の影響-10
3.2稲作文化の影響-12
3.3封建専制制度の影響-12
3.4小さいものを美とした美意識-13
4中国への啓示-13
4.1都市建设への啓示-13
4.2文化建設への啓示-14
おわりに-14
参考文献-15