要旨
上巳の節句は中国古代重要な伝統節句であり、言い伝えによれば、周の時代に行われた水際の禊祓の風俗は儀礼の原形である。魏晋頃から陰暦の三月三日を儀礼の節日として定め、長い間に形成した独特の曲水宴も上巳の節句に行う、行事の一つになった。日本の上巳日行事と曲水宴は元々、中国大陸から伝来したものであり、国の歴史の流れと文化の特色を合わせ、曲水宴の表現形式も新たな様相を現した。
本稿では、中国と日本におけるこうした三月三日に行われた曲水宴の儀礼の変遷を整理しつつ、主に曲水宴が登場した絵画、文学作品に着目し、曲水宴に関する風習を調べ、日本における曲水宴の受容を考察する。そのうえ、中日の曲水宴の異同を研究し、その異同の原因を分析したいと思う。
キーワード:曲水宴;受容;異同
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
1.1先行研究-1
1.2 研究目的と意義-2
2. 日本における曲水宴の受容史-3
2.1 王朝時代(平安時代まで)-3
2.2 武士の時代(江戸時代まで)-5
2.3 近現代-5
3.日本伝統文化に現れた曲水宴-7
3.1 絵画-7
3.2文学-8
3.3その他-9
4. 中日の曲水宴の比較-10
4.1共通点-10
4.2相違点-10
4.3 相違点の原因-10
5. おわりに-12
参考文献-13