要旨
助詞は日本語の特徴の一つをなしていると言われる。特に格助詞は、日本語学習には重要な位置を示していると考えられる。格助詞というのは、文中の体言について、下に続く用言とどのような関係に立つものであるかを表示する助詞である。体言と用言を密接させるための「で」「に」「を」を詳しく区別するのは日本語の文を正しく理解するために欠かせないものであり、学習者にとって無視することができないものである。「で」「に」「を」はいずれも、センテンスでは場所を表すことができる。三者は使い方において似ているように見えるが、実際に使う時、いくつか違う所がある。本論文では、三者の使用実態を分析することで、三者における使用上の区別やニュアンスの差異を考察することにしたい。
キーワード:格助詞;使用実態;ニュアンス;差异
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに-1
1.1 場所を表す「で」「に」「を」について-1
1.2 先行研究-1
1.3 本文の目的と方法-2
2. 場所を表す「で」「に」「を」の使用実態-3
2.1 「を」の使用実態-3
2.1.1 <移動の出発点>-3
2.1.2 <通り過ぎる場所>-3
2.1.3 <通り行く場所>-3
2.1.4 まとめ-4
2.2 「に」の使用実態-4
2.2.1 <ありか>-4
2.2.2 <移動の到着点>-4
2.2.3 <現れる場所、消える場所>-4
2.2.4 まとめ-5
2.3 「で」の使用実態-5
2.3.1 〈場所の限定〉-5
2.3.2 〈動きや状態が成り立つ場所〉-5
2.3.3 まとめ-6
3.場所を表す「で」「に」「を」の使い方の相違点-7
3.1 「で」と「に」との相違点-7
3.1.1拠り所としての空間を表す「に」と手段·舞台としての空間を表す「で」-7
3.1.2 存在場所を表す「に」と範囲限定を表す「で」-7
3.1.3 「に」と「で」が共存する場合-7
3.2 「に」と「を」との相違点-8
3.2.1 到着点を表す「に」と移動の場所を表す「を」-8
3.2.2 静的目標を示す「に」と動的目標を示す「を」-8
3.3 「で」と「を」との相違点-9
4. おわりに-10
4.1 まとめ-10
参考文献-11