概要:中国に起源し、5世紀ころに日本に伝われた「孝文化」は日本民族の道徳観念と倫理観念に深い影響を与える。日本の「孝文化」は中国から渡来したものとはいえ、中国の「孝文化」をそのまま吸収しなく、日本地元の社会環境の影響を受けて、その内面と形式が変容し、区別が生まれる。本論文は家族制度に基づき、中日家族制度の違いから生まれる中日「孝文化」の違いとその具体表現に目を向けて探究しようとする。そして、中日両国がそれぞれ「孝文化」から受けた影響を比較、分析し、お互いの理解を深めようとする。
目次
概要
中文摘要
序 章 研究目的と先行研究-1
第 1 節 研究目的-1
第 2 節 先行研究及び不足-1
第 1 章 孝文化の起源と発展-2
第 1 節 中国の場合-2
第 2 節 日本の場合-3
第 2 章 中日家族制度の違い-3
第 1 節 家族構成の違い-4
第 2 節 相続制度の違い-5
第 3 節 先祖観念の違い-5
第 3 章 家族制度から見た中日孝文化の違い-6
第 1 節 「孝」と「恩」との関係の違い-6
第 2 節 「忠」と「孝」に対する態度の違い-7
第 4 章 中日社会に見られる孝文化の影響-8
第 1 節 高年齢者扶養の面-8
第 2 節 企業文化の面-9
終 章 結論と今後の展開-9
参考文献-11