要旨
バブル経済が崩壊し、日本社会はひどい打撃を受け、個人消費はなえ、経済は停滞し、あるいは不況になった。失業率が上昇し、人々の生活レベルが落ちていった。人々はますます安全感や帰属感が得られなくなった。心を癒すのが望まれ、「癒し」文化が生み出された。癒しアニメはその文化の代表として、人々の生活に大きな影響を与えている。『ももへの手紙』は人間性に満ちている物語である。人々に友情の暖かさを感じさせ、癒していく。
本論文は、いろいろな資料を調べ、「癒し系」という概念を整理する。次に、癒し系アニメである『ももへの手紙』を中心に、癒し系文化を分析する。
キーワード:癒し系文化;『ももへの手紙』;日本文化
目次
謝辞
要旨
摘要
1 はじめに -1
2 癒し系-2
2.1 癒しと癒し系の基本概念-2
2.2 癒し系の発展と種類-2
3 癒し系アニメーション-3
3.1 粗筋から見た癒し系文化 -3
3.2 環境から見た癒し系文化-3
3.3 人物から見た癒し系文化-4
3.4 ストーリから見た癒し系文化-4
3.5 音楽から見た癒し系文化-5
3.6 画面から見た癒し系文化-5
4 日本の癒し系文化の根源-6
4.1 「自然崇拝」の影響-6
4.2 「無常観」の影響-6
4.3 「集団主義」の影響-7
4.4 社会の状態-7
4.5 自己否定-7
4.6 癒し系文化の根源-8
5 癒し系文化の理性とグローバル化-9
6 まとめ-10
参考文献 -11