『金閣寺』から見る三島由紀夫の審美意識
要 旨:『金閣寺』は、三島由紀夫氏の長編小説である。近代日本文学を代表する傑作の一つと見なされ、海外でも評価が高い作品である。『金閣寺』の題材は、1950年金閣寺の見習い僧侶であり林養賢氏が放火した事件から取られた。『金閣寺』に、吃音であり主人公は金閣寺に一連の感情が変化し、最後に放火した事件が描かれていた。作家自分自身の考えや感情や美学観念などを通して、主人公の社会に包まれなかった行為を再現し、美のこととして賞賛していた。そして、作家の美学原則と人生理念を託していた。金閣寺もその精神の支柱の象徴である。
本論文は日本原文と訳者であり唐月梅氏の訳本のサンプルとして、三島由紀夫氏の幼少期の成長過程、作品を創作した時代背景と作家の創作意図を分析し、その中から、三島由紀夫氏の独特の審美意識を得たいと思う。
キーワード:美と醜 生と死 独特 審美意識
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
2.先行研究-1
3.三島由紀夫の幼少期-3
3.1祖母からの影響-3
3.2戦争から受けた影響-4
4.創作背景-6
5.独特の審美意識-7
5.1あらすじ-7
5.2『金閣寺』に表れる審美意識-8
5.3三島由紀夫自身の審美意識-10
6.終わりに-11
謝 辞-13
参考文献-14