「だろう」の使い方から見た日本語の曖昧さ
要 旨:「だろう」は日本語でよく使う推量助詞である。中国語に訳せば、普通「吧」と言うが、文脈によって中国語の「吧」の意味と違うことがある。同様に、話し内容によって日本語の「だろう」もさまざまな区別意味がこめられている。ということで、区別意味のセンスが非常に近く、日本人の曖昧な話習慣に加え、外国人の私たちにとって「だろう」の意味を身につけることはより一層難しくなる。
本論文は「だろう」についての既存文献をコーパスのサンプルとして定義、使い方、対比用語、曖昧さなどの面から「だろう」を考察し、用例で具体的に説明する。本論文を通じ、中国の日本語学習者に「だろう」の使い方を十分に習得できるようになる。なお、日本語の曖昧さをより正確的に把握することにも価値があると思う。
キーワード:だろう 使い方 区別意味 日本語の曖昧さ
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
2.「だろう」の意味-3
3.「だろう」の使い方-4
3.1推量用法-4
3.2確認用法-6
3.3婉曲的に判断する用法-6
3.4疑問の用法-7
4.「だろう」の対比用語-7
4.1「だろう」と「よね」の対比-7
4.2「だろう」と「らしい」の対比-8
4.3「だろう」と「ことだろう」の対比-9
5. 「だろう」の曖昧さ-9
5.1「だろう」の中国語の意味-10
5.2「だろう」の各種の用法の使用程度-11
6.曖昧な日本語-11
6.1曖昧な日本語についての概論-12
6.2曖昧な日本語の表現形式-12
6.3曖昧な日本語を生成した原因-14
7.終わりに-14
謝 辞-15
参考文献-16