要旨
岩井俊二は90年代に台頭していた日本の映画監督で、日本映画のルネッサンス時代の代表人物である。彼の作品『Love Letter』は、美しい画面、悲しい情緒、緩やかなリズム、過去と現在が絡み合った叙述の方法、さらに少年少女の間にあふれる初恋、といったものをもって、多くの観客の心をつかんだ。そして、国際上、大反響を及ぼした。多くの学者は、広い分野において岩井監督の作品を深く研究し、注目する成果をあげる。王一波は『逆光を浴びる生活--岩井俊二の映画の美学特徴』の中で、岩井監督の有名な作品、例えば『Love Letter』や『スワロウテイル』や『リリィ・シュシュのすべて』や『梦の旅人』などを分析し、清新かつ独特な映像の手法と豊かな感情の描写に上手だと指摘した。岩井美学の発展の筋を一応検討した。
一方、日本人の美意識ついて、学者も多数の研究を行っている。方爱萍は『日本民族の美意識——「もののあはれ」について』の中で、「もののあはれ」が日本人の美意識の中で、もっとも重要の一つだとはっきりいった。湯紅霞は『日本人の美意识』の中で、人によって美意識に対する理解が違うと強調した。また、この文章には「無常な美」や「自然の美」といった分野から、日本人の美意識について簡単に分析した。
日本映画のルネッサンス時代の代表人物である岩井俊二の作品から、日本社会の姿やイデオロギーが読み取れる。岩井俊二監督の代表作『Love Letter』を例に、「清新で独特な映像」や「繊細な感情」といった角度から岩井美学の特徴を検討しようとする。これで、日本人の美意識に対する理解は深まるだろう。そのうえ、日本の文化をもよりよく理解できるだろう。
キーワード:岩井俊二;Love Letter;美意識;もののあわれ
目次
要旨
中文摘要
1. 序論.1
2.岩井俊二について.1
3. 『Love Letter』から見る日本人の美意識 3
3.1日本人の美意識について
3.1.1美意識とは何か
3.1.2もののあわれについて
3.2内容の面から
3.3形式の面から
3.3.1撮影手法について
3.3.2場面について
3.3.3音楽について
4. 結論.5
参考文献6
謝辞