要旨:近年、日本社会では少子化、人口流動などの変化に伴って、地域コミュニティが衰退の兆しが見えた。そして、東日本大震災の破壊により、被災地において沢山の地域コミュニティが崩壊状況に陥っている。大震災から5年を経た今日では、被災地における地域コミュニティの再生のために努力し続けている。それまで、地域コミュニティをめぐって多くの研究がなされたが、その中で、学習活動の役割について、特に地域コミュニティの崩壊を背景に研究されていないが、その点を明らかにするために本論文では、岩手県を中心に東日本大震災後の地域コミュニティの再生について学習活動に焦点を当て、一関市の情報誌「ニュースレター イデア」、ココロノトモシビ、野田小応援隊「ひかり」等の活動に注目し、学習活動と人間関係、地域課題の解決および学習基盤の関係から学習活動の作用を考察してみた。さらに、岩手県における地域コミュニティの再生状況について述べている。
キーワード:東日本大震災;地域コミュニティ;学習活動;再生
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-4
1.1背景-4
1.2先行研究-5
1.3本稿の目的-5
2.東日本大震災前後の地域コミュニティの状況-6
2.1東日本大震災直前の地域コミュニティの状況-6
2.1.1都市部と中間地域における地域コミュニティの状況-6
2.1.2農村部における地域コミュニティの状況-7
2.2東日本大震災直後の地域コミュニティの状況-7
3.学習活動の実施形態-8
3.1地縁団体の連携-9
3.2行政からの支援-9
4.東日本大震災後の学習活動の事例-10
4.1情報の発送についての学習活動-11
4.2市民の生活についての学習活動-11
4.3子どもの成長についての学習活動-12
5.学習活動の作用-13
5.1人間関係の再構築-13
5.2地域課題の解決-14
5.3学習の基盤づくり -14
6.地域コミュニティの再生現状-15
7.終わりに-16
参考文献-18
謝 辞-19