要旨: 芸者という職業は、数百年の歴史を持つ、とても神秘的な職業と思われている。この職業は大和文化の一つとして、古くから伝わってきた。この職業に従事する人間も芸者と呼ばれる。彼女たちは、大和文化の一つを象徴し、神秘的な存在と思われる。一つの小さな動作にも、もっとも日本らしい伝統的な日本女性の美を表している。
芸者は日本のような男尊女卑の社会において、まるで動いている芸術品のような存在である。芸者になるには、この上ない厳しい訓練を受けなければならない。それと、どうやって男性の心理を把握し、お客様の機嫌を取るか、どうやってお客様が精神の満足を得られるかを学ばなければならない。芸者の顔には、喜怒哀楽などの表情はまったくなく、マスクをかぶっているように見える。その故に、芸者の本心を知る由もない。
江戸時代、社会が大きく変わって、伝統文化が日々成熟してゆく中で、日本の町人文化が発展してきた。町人文化の影響で、当時の人々は低俗文化の刺激を求めた。そういう環境の中で、芸者という特殊な職業が生まれた。当時の人々は茶屋で演出を観賞する習慣はあり、その習慣で、江戸時代の芸者は主に宴席で舞踊をする。明治維新の後、日本は資本主義社会に入り、欧米の風俗を真似し始めた。もともと階級制度の一番下に属していた芸者は、法律上で国民としての権利を有することとなった。しかし、芸者は事実上の自由な人間にはなれなっかた。更に、これから世の中をうまく生きれるかどうかも問題になった。それにもかかわらず、芸者はそんな厳しい環境においても、一生懸命に頑張って生きていた。近現代に入った後、芸者はようやく本当の自由と人権を得た。それで、芸者は再び繁栄してき、次第に上品な文学の代表となり、日本古来の伝統文化の跡継ぎとなった。本論文は映画『さゆり』において、江戸時代、明治時代、近現代の芸者を中心に、芸者の優雅、神秘と特殊性を検証する。
キーワード:芸者、優雅、柔順、神秘、成長
目次
中文摘要
要旨
はじめに-2
1.芸者について-2
1.1 芸者の本体-3
1.2 学ぶべき伝統芸能-3
1.3 躾-4
2.江戸、明治、近現代における芸者の実体-4
2.1 江戸時代の芸者-5
2.2 明治時代の芸者-5
2.3 近現代の芸者-6
3.映画『さゆり』から見る芸者の実体-7
3.1 映画『さゆり』について-8
3.2 映画『さゆり』に登場する芸者の分析について-9
3.2.1 芸者さゆり-9
3.2.2 芸者真美羽-10
3.2.3 芸者初桃-10
3.3 映画『さゆり』の原型岩崎 峰子について-11
終わに-12
参考文献-13
謝辞-14