要旨:村上春樹は日本現代の有名な小説家であり、アメリカ文学の翻訳研究者としてもよく 知られている。村上氏は京都府京都市の伏見区に生まれ、早稲田大学第一文学部の演劇 科を卒業し、「一人目の純粋な第二次世界大戦後の作家」と呼ばれて、「1980 年代日本 文学の旗手」とも呼ばれている。村上春樹の文字の表現力はわかりやすく、澄んだ冷た い泉の水のように、人々の心に染み込んで、日本語の魅力を感じさせる。村上春樹の創 造した文学世界を通じて、人類共通の生存の苦境と生命の傷口を感じることができると 言われている。
1979 年に村上春樹は『風の歌を聴け』という作品で「群像新人文学賞」を受賞した。
1987 年に発表した長編小説の『ノルウェーの森』は 2010 年まで、日本で一千万冊あま りも売れて、それをきっかけに、「村上春樹ブーム」が起きている。『1Q84』は村上氏 の七年ぶりの力作であり、発行されると、日本ではセンセーションを起こし、独特の社 会現象とも言われている。
本論文は村上春樹の新作『1Q84』を研究対象にして、物語の背景、小説のテーマなど の方面から、『1Q84』の女性イメージを分析してみる。論文は 3 つの部分に分かれてい る。第一章に作品の創作背景、小説のテーマ、そして作品の粗筋を紹介する。第二章に 作品の代表的な女性の生活への態度、人生への態度を分析し、まとめする。第三章に
『1Q84』における女性イメージの創作意図を解析してみる。そして、家庭内暴力と「シ ステム」への抵抗を通じて、『1Q84』中の女性イメージは現実社会に対しての意味を分 析してみる。
比較的に新しい作品であるので、同作品を対象に研究する資料は比較的に少ないので ある。今回の研究を新たな試みとして、そして、切り口にして今後村上春樹の作品を研 究していく。
キーワード:村上春樹-『1Q84』-女性
目次
要旨
中文摘要
はじめに - 1
1.『1Q84』について - 1
1.1 作品の背景とテーマ -2
1.2 作品のあらすじ -2
2.『1Q84』に登場した女性たちについて - 3
2.1 生活に対する女性たちの態度 -3
2.1.1 青豆の人物イメージ -3
2.1.2 老婦人の人物イメージ -4
2.2 人生に対する女性たちの態度 -4
2.3 本章のまとめ -5
3.『1Q84』における女性像の創作意図とその社会的な意義 - 6
3.1『1Q84』における女性イメージの創作意図 -6
3.2 家庭内暴力への抵抗 -7
3.3[システム」への抵抗 -7
おわりに - 8
参考文献 - 10
謝辞 -11