要旨:『1 Q 84』は村上春樹の最も代表的な作品一つである。村上春樹の作品において強烈な年代感と歴史跡が明らかに表現された。戦争経験がない村上春樹は代表作『1 Q 84」において、登場人物と歴史の記憶の関係等近代植民地についての記憶が大量に述べられた。作品の主人公靑豆、タマルは近代日本植民地歴史記憶の間接語り手として登場し、そして作品中天吾の父は近代日本植民地戦争の直接の体験者として登場する、息子として天吾は父親から近代日本の植民戦争の歴の記憶を受け継がざるを得ない。
『1 Q 84』はすべて近代日本植民地の記憶をめぐって物語が展開された。そのため、本論文において『1 Q 84』植民地叙述を中心に研究し、村上独特の歴史記憶語りかたこと理解することを目的とする。
本論文は、まず村上春樹の生涯と『1 Q 84』のあらすじと主な登場人物を紹介する。次に、近代日本植民地の「歴史記憶」と作品に人物との関係を分析している。青豆、タマルと天吾父親の満洲語りと天吾父子「記憶」の葛藤をめぐて重点的に検討する。それから、作者は近代日本植民地の歴史記憶を通じて何のメタファー意味つたえたいを検討する。「 悪」体制に対する反省と記憶の現状への反省であることがわかった。最後、村上春樹自身の原因と記憶現状への反省という二つの角度から、村上春樹独特の「歴史記憶を語り方」の形成原因を分析する。
村上春樹独特の「歴史記憶」の研究を通し、日本国民は近代日本植民地に対する認識が一層深め、また、村上春樹は歴史の記憶を新たに再構築することが日本国民に中国侵略戦争への反省を呼び覚えることに役立つと思う。
キーワード:村上春樹、近代日本植民地、満洲体験、経験記憶
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
1.『1Q84』についての紹介-4
1.1作者の紹介-4
1.2あらすじ-5
1.3登場人物-6
2.登場人物の満洲体験-5
2.1青豆—弱者の代弁者-6
2.2タマル——他者記憶-6
2.3父が語る満洲体験-7
2.4父子「記憶」の葛藤-8
3. 近代日本植民地に関する語りのメタファー意味-8
3.1「 悪」体制に対する反省-9
3.2歴史記憶の絶滅危機に対する憂慮-10
4.“歴史記憶語り方”の形成原因-10
4.1作者自身の原因-11
4.2記憶現状への反省-11
おわりに-12
参考文献-14
謝 辞-15