要旨:宮沢賢治は日本の有名な童話作家、詩人である。彼の一生は農村改革と農業指導に取り組んでいた。在世中、数多くの作品を書いた。しかし、自費で刊行されたのは唯一の詩集『春と修羅』と童話集『注文の多い料理店』である。彼の豊かな内面世界と個性のある作品は当時の世間に受けられなかったが、死んだ後、大変人気が出て、日本の「国民作家」と言われる。
宮沢賢治はずば抜けている想像力を持っている人だと思う。人間世界の複雑、奇抜さ、寂しさ、痛ましさなどは、彼の童話の中で徹底的に表れる。宮沢賢治の作品を総合的に見れば、「猫」という動物のイメージが多いだと思う。たとえば『注文の多い料理店』、『どんぐりと山猫』、『猫』など、もっとも代表的な童話作品『銀河鉄道の夜』に基づいて作った映画の全員は猫の姿で登場した。それに、宮沢賢治の批判精神は多くの作品で見られる。迅速な文明発展に対する批判、醜い官僚主義に対する批判などである。この二つの点を総括して『猫の事務所』という作品を選んで本論の対象として研究したいと思う。本論は宮沢賢治の批判色彩濃いの代表作品『猫の事務所』についての話である。この作品は猫の事務所に発生した日常事情から解散されるまでのことを述べている。作者は猫の種類、言葉、行動などから、当時の官僚主義を風刺した。本論は作品中の違う種類の猫の行為を分析して、作者の批判精神を研究した。それに、批判精神の本質と形成原因を明らかにしたいと思う。最後は作者の生まれ育ち環境、生活体験及び宗教観は彼の文学創作に影響されることを分析する。
キーワード:宮沢賢治、『猫の事務所』、批判精神
目次
要旨
中文摘要
はじめに1
1.作者と作品2
1.1宮沢賢治2
1.2『猫の事務所』のあらすじ.2
2.書記員の行為における批判3
2.1差別待遇.3
2.2黒猫への媚び諂い.4
3.事務長の性格における批判5
3.1仕事ぶり.5
3.2自己保護.5
4.批判精神の形成6
4.1仏教の影響.7
4.2東京での生活体験.7
終わりに.8
参考文献9
謝辞.10