要旨: 宮崎駿は日本の有名な映画監督、アニメーター、漫画家であり、世界中のアニメ界において動揺できない地位を持ち、ディズニーに「アニメ界の黒澤明」と呼ばれている。彼は日本の伝統文化に立脚し、世界に目を投げて、あらゆる生命体の生存と発展を注目している。これが原因で、彼は作品に奥深い思想と重要な意味を持たせている。宮崎駿のアニメは極めて濃厚な東方色彩と深い哲学内包に富んでいる。その広く称賛されているアニメーション映画『千と千尋の神隠し』はアカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞して、ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞した。当時の統計によると、6人の中で1人がこの映画を見たことがある。それで、明らかにその影響の深さが見えている。
学界に宮崎駿及び宮崎駿アニメの研究は数多くである。中でも、アニメ主題、役、芸術特色をはじめ、中国動画に対して意味及び宮崎駿アニメに含意された日本伝統文化などのいくつかの角度からの探求かなり詳しい。しかし、そのうちの悲劇意識に関する研究はまだ不足である。日本民族は濃厚な悲劇意識を持つ民族で、そのため、本稿は宮崎駿アニメの悲劇意識に関する研究に対して重要な意味を持っている。
本稿は「郷愁」、「死亡」、「孤独」を、三つの手がかりとして宮崎駿アニメの悲劇意識を探究しいくことになる。宮崎駿アニメの悲劇意識を分析することによって日本民族の審美意識を一層深く理解し、日本美学の重要な概念を理解し行きたいと考えられる。宮崎駿アニメの中の人間像、あらすじ、主題などの方面の分析を通じて、「郷愁」、「死亡」、「孤独」から宮崎駿アニメにおける悲劇意識と日本民族の審美に含む悲劇意識を掲示しようとする。本稿の研究も、宮崎駿アニメを解読するために新しい視座を提供している。
キーワード:宮崎駿アニメ 悲劇意識 郷愁 死亡 孤独
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
1.自然家園の喪失ーー郷愁-1
1.1 桜のような自然家園-2
1.2 宮崎駿アニメに郷愁の表現-2
1.2.1 忘れてしまった神霊と自然-2
1.2.2 大地胎内への沈降-3
1.2.2.1 森林-4
1.2.2.2 海洋-5
1.2.2.3 大地-5
1.2.3 心霊の帰属感-6
2. 人生信仰の崇高ーー死亡-7
2.1 武士道精神から見て日本民族の生死観-7
2.2 宮崎アニメに死亡の表現-8
2.2.1 正義死-8
2.2.2 戦争に嫌悪と評判-9
2.2.3 日本の死亡観念-9
2.2.4 悲劇意識に富む死亡気息-10
3.生命存在の寂寂ーー孤独-11
3.1 富士山のような生命存在-11
3.1.1 日本民族の審美意識の寂寂と孤独-12
3.2 宮崎駿アニメに孤独感の「真情」表現-13
3.2.1 動画役の孤独-14
3.2.1.1空寂者の孤独-14
3.2.1.2 独行者の孤独-15
3.2.2 宮崎駿及び宮崎アニメの孤独-16
おわりに-17
参考文献-18
謝 辞-19