要旨:遠藤週作は、日本の有名な小説家で、その独特なクリスチャンの視点から東西関係についての検討でよく知られている。11歳でキリシタンに改宗し、在学期間でキリスト教の作家の作品を崇拝し、キリシタン文学を中心に、文芸評論活動を始めた。『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞に選ばれ、同年度の優れた文学作品として選出された。
『沈黙』は、ポルトガルの宣教師が、遠くから日本へ来て布教する話である。司祭としてのロドリコが信仰を深く洗礼されて、敬虔なキリスト教徒である。しかし、日本現地での宣教は異常に困難だと発見する。堂々に他の宗教を信仰するのはまるで夢のようである。教徒が信仰を守るため、殉教することが多い。そして、ロドリコはだんだん神の沈黙を疑う。いろいろな苦難と打撃を受けた後、ロドリコは棄教した。
本稿は主に三部分から構成されている。第一部分は作品『沈黙』に対して、作者と創作背景などを紹介する。第二部分は作品における信仰と現実のことを分析する。第三部分は信仰と現実をめぐり、キリスト教は日本に対しての影響などを研究する。
比較と研究を通じて、宗教の信仰は形式だけでなく、精神の本質の一つだということがわかるようになった。信仰を守ることは困難でないが、現実の阻碍の下に堅持することが意外に難しい。それから愛と信仰はどちらが重要かという深い問題にいて、研究の価値もある。
この作品を深く了解しようと思う。そして、作品における表現する信仰と現実を分析する。
キーワード:遠藤周作 キリスト教 信仰 現実 神の沈黙
目次
要旨
中文摘要
はじめに1
1.作品について1
1.1作者の紹介1
1.1.1作者の出身2
1.1.2留学時代2
1.2作品の紹介3
1.2.1創作背景3
1.2.2あらすじ3
2.作品の人物における表現する信仰と現実4
2.1司祭4
2.1.1無条件に神を信じる司祭4
2.1.2神の沈黙を疑う司祭5
2.1.3宗教を捨てる司祭5
2.2吉次郎6
2.2.1吉次郎の人物イメージ6
2.2.2吉次郎の行為から見た心理7
3.キリスト教は日本への影響7
3.1歴史的な影響 8
3.1.1導入と迫害8
3.1.2再導入8
3.1.3第二次世界大戦後8
3.2現在の日本への影響9
3.2.1日本文学への影響9
3.2.2日本人とキリスト教9
おわりに10
参考文献11
謝辞 12