要旨: 谷崎潤一郎は日本耽美派の代表的な作家の一人だ。彼の創作生涯は明治、大正、昭和三つの時期をわたって、作品の特徴にもかすかな変化もあるが、彼の作品は終始美を主張していて、鮮明で独特なところがある。代表作は『刺青』、『麒麟』、『春琴抄』などがある。初めて映画「刺青」を見て、映画の中でヒロインの背中に鮮やかな蜘蛛刺靑が目にまぶしかった。刺青芸術に対する執着と崇拝だけではなく、ヒロインが、残虐されるほうから享受するほうまでの過程も印象的だった。観る途中、刺青が完成した時、ずっと孤高な清吉が自分で創造した絢爛な人工美の魅力に潰えされる。彼女の足元に平伏した。女性もともと臆病な目から傲然の光を放った。女子の目覚しい変化が発見されたので、これを論点として、女性の美を追求する心理について研究したい。
本論は三章からなっている。第一章では谷崎潤一郎と「刺青」の内容を紹介する。第二章では女性の美を追求する表現、原因、条件と結果を紹介する。第三章において、美について筆者なりの見方を論じる。
キーワード:谷崎潤一郎;耽美派;女性;『刺青』;美意識
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 「刺靑」についての紹介-2
1.1谷崎潤一郎の紹介-2
1.2「刺靑」の内容-2
第二章 女性の美意識-3
2.1女性の美を追求する表現-3
2.2.女性の美を追求する原因-3
2.2.1人間の本性-3
2.2.2男性からの原因-4
2.2.3女性自身の原因-5
2.3 女性の美を追求する条件-6
2.3.1自由に支配できる時間-6
2.3.2ある程度の経済力-6
2.3.3美容知識の備え-6
2.4結果-7
2.4.1外身上変化-7
2.4.2心理上の変化-7
第三章 美について筆者なりの見方-8
謝辞-10
参考文献-11