要旨:中日両国は一衣帯水の隣国であり、古代から頻繁に文化交流が進んでいた。日本文化は漢文化に深く影響された。大和民族は外国文化を勉強して、自分の知恵で自分のものに作り替えたことが得意な民族である。扇子はその一つである。日本人は中国から伝わった団扇を利用して自分の独特な知恵を生かし、便利で携帯しやすく、スペースも省けた扇子を作り出した。それに、大和民族ならではの文化意味を与えた。韓国学者としての李御寧は日本人のそういう独特な知恵を「縮み」意識と呼んだ。古代にしても、現代にしても、日本人の「縮み」意識が体現できるものが多い。そして、そういう意識は第二次世界大戦後、日本の経済回復に重要な役割を果たした。
キーワード:日本扇子;扇子歴史;扇子文化;「縮み」意識;影響
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 日本扇子についての紹介-2
1.1 日本扇子の起源-2
1.1.1 日本へ伝わった団扇-2
1.1.2 日本人の作り出した扇子-2
1.1.3 日本扇子の種類-3
1.2 日本扇子の発展歴史-5
1.2.1 日本における発展-5
1.2.2 他の国に渡った後の発展-5
1.3 日本扇子の構成と用途-6
1.3.1 日本扇子の構成-6
1.3.2 日本扇子の用途-8
第二章 扇子に潜む文化的意味-10
2.1 身分意識の象徴としての扇子-10
2.2 扇子に見られる社会習俗-10
第三章 扇子に体現する日本人の「縮み」意識-12
3.1 「小さな物はうつくし」という日本人の美意識-12
3.1.1 「美しい」という意味-12
3.1.2 日本人の「小さいものは美しい」という美意識の体現-12
3.2 「縮み」意識の生じる原因-14
3.2.1 日本の地理環境と歴史経験-14
3.2.2 日本人の民族性格-14
3.3 日本扇子と「縮み」意識-16
第四章 日常生活における日本人の「縮み」意識の体現-18
4.1「縮み」意識の代表的なもの-18
4.1.1 人形-18
4.1.2 弁当-18
4.1.3 文庫本-18
4.2「縮み」意識の現代生活に対する影響-20
4.2.1 言葉に対する影響-20
4.2.2 科学技術に対する影響-20
終わりに-21
謝辞-22
参考文献-23