要旨:曹操と織田信長、前者は中国において三国時代の群雄割拠の時代に生まれたが、後者は日本の戦国時代に生まれた。お互いにまったく関わりがない二人は、似たような経歴を持ち、冷酷だと評価されたことが多いが、その中の合理主義についても論じられることが多い。これまで、それぞれを研究する書籍や論文は多いが、両者を一緒に比較研究した文献は少ない。なぜ彼らの事情の扱い方や人間関係の処理方法が似ているのか。また彼らの行為は時代背景や天下情勢とどのような関係があるのか。本稿では、そうした二人の各方面における、それぞれの経歴の共通点を探し出し説明しながら、その中の合理主義をすることにより、一定の結論を得た。
キーワード:乱世の英雄;残虐性; 合理主義;功績;類似性
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 人物形成の背景-2
1.1歴史背景-2
1.1.1三国時代-2
1.1.2戦国時代-2
1.2家庭背景-3
1.2.1宦官の後裔-3
1.2.2大名の子-4
第二章 経歴の共通点-5
2.1旧勢力に対する態度-5
2.1.1皇帝の傀儡化-5
2.1.2将軍を追放-6
2.1.3両者の類似性-6
2.2反動勢力に対する姿勢-7
2.2.1徐州城の虐殺-7
2.2.2伊勢長島の平定-7
2.2.3両者の類似性-8
第三章 功績の共通点-9
3.1政治面-9
3.2経済面-9
3.3軍事面-9
3.4文化面-10
おわりに-11
謝 辞-12
参考文献-13