要旨:太宰治は日本の小説家である。自殺未遂や薬物中毒を克服し戦前から戦後にかけて多くの作品を発表。その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称された。
本論文は「人間失格」という太宰治の人生における一番重要な作品を中心にして、『人間失格』と太宰治の緊密な関連性、特に作者太宰治の性格や心理、人生観を明らかにしたいと思う。
第一章は作者太宰治の人生と五回自殺事件を振り返って紹介した。第二章はまず「人間失格」に関する先行研究を紹介した。それから「人間失格」の主人公葉蔵を自分なりに分析してみた。葉蔵と作者太宰治は同じ地主家庭で生まれた、家庭からの愛情は欠かせた、他人の信頼感を持ってない、次第に自分が失った、最後は自分が人間としての資格がなくなった。
第三章では筆者は第一章と第二章の分析に基づいて太宰治が自分の人生に対して自殺意識を持つという観点が出した。太宰治は人生の最後の階段は虚無感と罪意識を持っている。
本論文は太宰治の人生観を明らかにすることによって、読み手の人生観や価値観を正しい方向へ導きたい。
キーワード:「人間失格」;太宰治;人生観、自殺意識
目次
要旨
中文摘要
はじめに-. 1
第一章 太宰治の人生経歴.2
1.1太宰治の人生経歴.2
1.2太宰治五回の自殺について.2
第二章 「人間資格」および主人公についての分析 .4
2.1.「人間失格」の先行研究4
2.2 主人公についての分析.4
第三章「人間資格」から見られる太宰治の人生観.6
3.1太宰治の小説の自殺意識6
3.2太宰治の死亡意識6
3.3太宰治の人生観7
終わりに9
謝辞10
参考文献11