要旨:多くの国において、中小企業は重要かつ多大な役割を果たしている。日本でも例外ではない。しかし、多くの中小企業にとって、資金調達難が一般的な課題である。そこで、本論文は中小企業における資金調達の問題に着目し、その原因を再考するとともに、原鶴温泉泉屋旅館を例として取り上げ、中小企業自身の対応と効果を考察し、資金調達難の解決に向けて提案した。
中小企業における資金調達難には、信用性が低い、融資コストが高い、財務情報が判断されにくいなどの原因が存在することがわかった。そこで、中小企業自身もさまざまな努力や対応を行うが、効果がよいとは言いがたい。それに対して、銀行ばかりでなく、多様な出資先を募ること、常に市場調査を行うことによって客のニーズを把握し適切な経営方針を定めること、公的資金に関する情報を把握し活用すること、という3点の提案を行った。
キーワード:中小企業、資金調達、問題点、対策
目次
要旨:
中文摘要
はじめに-1
第一章 日本の中小企業について-1
1.1中小企業の定義-2
1.2戦後中小企業の発展と成長-2
1.3日本経済における中小企業の位置づけ-3
第二章 中小企業の経営環境と資金問題-4
2.1現在中小企業をめぐる経済環境-4
2.2中小企業における資金調達-5
2.3資金調達難の原因-6
第三章事例研究:原鶴温泉泉屋旅館-6
3.1原鶴温泉泉屋旅館について-7
3.2資金繰りの問題-7
3.3旅館自身の対応と効果-7
第四章中小企業に対する提案-8
4.1多様な出資先の募集-8
4.2市場調査の実施-9
4.3公的資金の活用-9
終わりに-10
参考文献-11
謝 辞-12