日文要旨:女性意識は今でも重要な話題である。さらに、女性意識は女性文学と男性文学を区分する根本的なマークである。特に、社会制度の転換によって混乱になった時代の中で、女性意識を研究することは意味がある。本論文では、林芙美子の代表作『放浪記』と『浮雲』をめぐって、小説に書かれた女性像を考察して、作品に現れた女性問題に対する思考、林芙美子文学の女性意識と形成原因を探究したい。
本論文は三つの部分から構成する。第一章は林芙美子と彼女の主要な作品『放浪記』、『浮雲』を紹介する。第二章はその二つの作品における代表的な女性像について分析する。主に、自由への追求、男権への批判及び必死に婚姻を守って、完璧な婚姻への憧れという三つの女性意識から論じる。第三章では、家庭、自身の生活経歴、社会環境の影響など三つの面から、林芙美子の女性意識の形成原因を探究したいと思う。
総じて言えば、林芙美子は様々な女性像を描くことを通して、当時の社会で最下層の女性の苦しい生活を表現し、男権社会への批判を表す。自由、独立及び完璧な婚姻への追求と憧れを生み出すのは当然なことである。もちろん、女性像への分析を通して、日本女流文学の勉強に役に立つと思う。
キーワード:林芙美子、放浪記、浮雲、女性像、女性意識
中文摘要:即使现在女性意识仍是重要的话题。而且,女性意识是区分女性文学和男性文学的根本标志。特别是研究由于社会制度的转换而混乱的时代下的女性意识是很有意义的。本论文主要围绕林芙美子的代表作《放浪记》和《浮云》,对小说中描写的女性形象进行考察,以及对作品中表现出来的女性问题进行思考,想进一步探究林芙美子文学中的女性意识和形成原因。
本论文由三个部分构成。第一章对林芙美子以及她主要的作品《放浪记》和《浮云》进行介绍。第二章是关于这两部作品中具有代表性的女性形象的分析。主要从对自由的追求、对男权的批判、以及至死捍卫婚姻、对完美婚姻的憧憬,对这体现出来的三个女性意识加以论述。第三章从家庭、自身的生活经历和社会环境的影响这三方面,来探究林芙美子的女性意识形成原因。
总的来说,林芙美子通过描写各种各样的女性形象,来表现当时社会下最底层女性的艰苦生活和对男权社会的批判。自然而然,就产生了对自由、独立和婚姻的追求与向往。当然,通过对女性形象的分析,对日本女流文学的学习大有裨益。
关键词:林芙美子、放浪记、浮云、女性形象、女性意识
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 林芙美子と彼女の代表作-1
1.1 林芙美子の生涯-1
1.2 代表作-2
第二章 『放浪記』と『浮雲』における女性像-2
2.1 自由への追求――「わたし」とゆき子-3
2.2 男権への批判--「わたし」とおせいとゆき子-4
2.3 必死に婚姻を守って、完璧な婚姻への憧れ--邦子-5
第三章 林芙美子の女性意識の形成原因-6
3.1 家庭要因-6
3.2 自身の生活経歴-7
3.3 社会環境の影響-7
おわりに-8
参考文献-9
謝辞-10