要旨:概況の授業で、日本人の国民性について勉強したことがある。その中で最も代表的な特徴は集団主義である。教科書には簡単に述べられたため、集団主義が日本人の間でどのように表われているか、その強さはどの程度であるかについては及んでいなかった。それで、資料を調べた結果、世間には二つの違う観点がある。
一つは、組織科学学者Greet Hofstedeをはじめ集団主義意識が日本社会に昔も今も広く深く根が張っているという見方であり、もう一つは、研究者Kim CarterとDale Dinnelを代表に、現代の日本社会は個人主義が主導的で、将来には集団主義意識が消えてしまう可能性が大きいという見地であった。その二つの結論に様々な疑問が生み出された。
そこで、本稿はそれらの調査結果を踏まえ、はっきりしていない日本人の集団意識について実際の調査を通じ、明らかにしようと思い、アンケート調査を行った。対象は現代日本の若者(長崎外国語大学の大学生)である。調査の結果、現代日本の若者は日本の伝統的な集団主義の影響を受け、現代社会の新しい思想にも解られているため、両面性を表している。日常生活には個性と自由を求めているが、団体の中では集団的行動様式を取るのである。そのような特徴が現れる原因としては以下の四つがあげられる。自然環境と稲作文化、「内」と「外」の関係、集団主義教育、個性と自由への追求である。
キーワード:集団主義 意識 変化
中文摘要:在日本概况课程中曾学习过有关日本人国民性的知识,但是,教科书中对这一方面只做了简单的介绍,通过学习我们只了解到在日本人的国民性中,最具有代表性的是日本人的集团主义精神。至于集团主义在日本人身上是如何表现的、表现程度如何等问题,教科书都没有涉及。这些问题引起了我极大的兴趣。
对于日本人集团主义的研究,当今社会存在两种观点。一种为日本人的集团意识至今仍然深植于日本社会,并对其产生巨大影响,其代表者是组织科学学者格尔特·霍夫斯蒂德。另一种则认为当今的日本社会中占有首要地位的是个人主义,而集团主义意识随着社会发展而消失的可能性很大,其代表为研究者吉姆·卡特和戴尔·迪奈尔。
通过翻阅资料和调查研究,笔者对于日本人的集团主义有了更深刻的了解,从而对于以上两种观点产生了许多疑问。
因此,为了明确当代日本年轻人的集团主义价值观,本稿以上面所陈述的两种观点作为参考,针对日本人的集团主义意识进行了问卷调查。调查对象为当代日本大学生(长崎外国语大学的学生)。通过对调查结果的分析,得出了现代日本年轻人即受到传统集团主义的影响,又被现代社会的新思潮所洗礼,集团意识表现出两面性。追求生活上的自由和个性,却能与团体持着协调一致的态度。产生这种两面性的原因可以归纳为一下四个方面。自然环境和稻作文化、“内”与“外”的关系、集团主义教育、对个性和自由的追求。
关键词:集团主义;意识;变化