要旨:E.Q.ライシャワーは「ザ·ジャパニーズ」の中で、日本人と欧米人との一番顕著な違いを日本人の集団重視に見ている。日本の集団主義は突然現れたのではなく、長年の生産、生活の中で形成されたものだ。その過程には日本の自然、社会環境、稲作文化、儒教の影響がある。集団には内と外がある。日本の集団主義は「和」の意識と深い関わりがある。集団内部の和を保つために、言葉の術が生まれた。内部の不安要素を排除するため、集団に異を唱えたり、背を向けたものに対しては「村八分」という処罰があった。歴史上では、集団主義は経済の高度成長期に大いに役割を果たしていた。しかしその前に、集団主義は悪用され、軍国主義に変身し、アジア各国に災難をもたらした。近代に入り、日本の経済も人々の価値観の変化に伴って、集団主義も変容の兆しが現れ、人々、特に若者は集団に対する帰属意識が変わりつつある。今後日本は個性化、多様化の志向が次第に強まっていき、集団主義文化の変容も加速化するのであろう。
キーワード:日本、集団主義、内と外の分析、変容
摘要:埃得温.赖肖恩在他所著的《日本人》一书中认为日本人和欧美人最明显的差异,就是日本人重视集团。日本的集团主义并非突然产生的,而是在长期的生产生活中自然形成的。在这个过程中受到了日本自然,社会环境。稻作文化的影响以及儒教的影响。日本的集团有内外之分,而且与“和”的意识有密切联系。为了保持内部的“和”而产生了各种特色语言。而对于违背集团的个人或者少数人采取“村八分”的方式进行处罚,借此维持集团内部的稳定。在历史上日本集团主义曾极大促进日本经济的高速成长,但在战时也受到滥用,上升为国家军国主义,给亚洲各国人民带来了灾难。最近,日本集团主义又有了新的变化。很多人,特别是年轻人不再倾向于向集团靠拢。而未来日本集团主义的变化应该会更为显著。
关键词:日本;集团主义;内外分析;变化
集団主義とは普通価値観の次元で定義される。先行研究として、欧米の研究者たちは、欧米諸国を個人主義的な価値観を持つ国として捉え、日本、中国などのアジア諸国を集団主義の価値観を持つ国であるとする見解を示している。一方、日本の研究を見ると、大きく二つに分類できる。一つは1970年に展開されたいわゆる日本式経営では、集団主義が日本式経営の特徴の一つとされている。もう一つは近年の日本の研究者によって、日本は果たして集団主義的な国であるかどうかについて、議論している。結果、「日本人=集団主義」という説が批判的に検討されている。これまでの研究の中に、特に挙げたいのは「菊と刀」という著作だ。著者は本の中で、日本集団主義の本質は恩と義理と言う道徳原則で維持されていると述べていた。また、集団のメンバーは家族のような関係で、親に対する甘えの感情で維持されている。安定感は集団が成立できる要素である。日本人の和の意識も安定感を強調するので、この小論は和の意識の角度から集団主義を分析しようと思う。まず、集団主義とは何か。集団は内と外の区別がある。その区別はどこにあるのであろうか。また、集団の枠は実は一つの和の枠が、その枠内の安定感を保つために何が必要であろう。最後には最近では、集団主義の変容があり、その原因が何であろうかについても検討しようと思う。検討の方法としては、これまでの研究成果を踏まえたうえ、資料文献および実際の用例を参考したいと思う。