要 旨:日本のドラマ、小説、漫画などの文芸作品の中で、美しい桜の姿がよく見られる。「花見」という言葉もある。その「花」とは「桜」をさしている。日本人は桜が大好きだということを私は昔から知っていた。花には命がある。それぞれの花についての好き、嫌いはそれぞれの人間のタイプの違いを表していると思う。では、桜が好きな日本人とはどんな精神の持ち主だろうか。日本には特に桜について「桜前線」という言葉もあり、天気予報と共によく報道されている。桜は日本人の重要な一部分である。日本人はなぜこのように桜が好きなのだろうか。この問題に大きな興味を持っている。
キーワード:日本;桜;民族精神;文学
日本は国土が狭く南北に長い島国である。その自然は変化に富み、四季の移り変わりがはっきりし、地形は複雑である。大自然に恵まれた日本人にとって、自然は恵みを与えるものを親しむはずである。その故、自然の賜物といわれる花を非常に愛している。 そのうち、 また、 春の桜は日本人の生活と切っても切れない関係を持っている。
日本人は桜を深く愛着している。「敷島の大和心を人問わば、朝日ににおう山桜」本居宣長のこの文から見ると、桜は大和心のシンボルと考えられる。日本といえば、人々は必ず桜と富士山を思い出す。 桜を見て、 私は感じたのは集団意識と調和である。
一つ一つで見れば、非常に美しい花とはいえないと思う。しかし、春風の中に、「桜雨」が降っているとき、私はこのときの桜が一番好き、美しくて悲しい。しかも、日本を「桜の国度」とも呼ばれている。桜は日本の国花である。日本のドラマ、小説、詩歌など生活の各方面でも、桜の姿がよく見られる。例えば、『桜の森の満開の下』、『醍醐の花見』、『青猫』、「桜狩り」、「花見」、「花より団子」、「花吹雪」、「花紙」 など。 桜はなぜか日本の国花になるのか、 なぜか日本人に愛されているのか。 なんとなく特別な原因があるかと。いろいろな疑問を持って、この論文を書きはじめたのである。