要旨:本論は日本の大企業グループの代表である三菱グループにおける企業間の横関係を対象にして検討してきた。その研究を通して、次のことが明らかになった。メンバー企業間の組織関係では、三菱グループは戦前の三菱財閥と違って、横関係になっている。それは1946年の研究発表である『菊と刀』で述べた縦社会とは明らかに違っていると分かった。三菱金曜会がその横関係の組織運行を示し、その横関係の特長としては、株式の持ち合い、相互協力、競争、業界の原材料提供、メンバー企業間及びそのメインバンクとの取引などが挙げられる。最後に、相互持合いの方式で不公平な株式を招く恐れがあること、技術やエネルギーの独立開発、政府の政策支援、企業の内部管理などにおいて、本論は三菱グループの横関係が中国のグループ企業の運営に与える啓発を述べた。
「キーワード」三菱財閥;三菱グループ;三菱金曜会;横関係
摘要:本文以日本大企业集团的代表——三菱集团的横向关系为研讨对象,通过研究,清楚得明白了下述的内容。在成员公司间的关系这一点上,三菱集团和战前的三菱财阀是不同的,形成了横向的组织关系。这与1946年研究发表的《菊与刀》中描述的纵向社会有明显的不同。三菱金曜会体现了这种横向组织关系的运行。这种横向组织的特点是相互持股,相互合作,相互竞争,业界原材料的供给,成员公司之间的贸易往来等等。最后,本文论述在因持股方式导致不公平股票、技术与能源的独立开发、政府政策支援、企业内部管理等等上,三菱集团的横向关系对中国的企业集团的运营产生的启发。
【关键词】三菱财阀;三菱集团;三菱金曜会;横向关系