要 旨:一つの言語表現形式としての諺は、その民族の文化史の表れであると同時に、日常生活の経験から生まれた民衆の知恵の結晶でもある。また、その中には、その民族固有の価値観や生活習慣を反映したものも多々あると考えられる。
諺は民衆によって作り出されたものである故、民族が異なっても諺に共通している点がある一方、それぞれの民族の歴史、地理環境、生産活動が異なるため、一つの言語表現形式としての諺にもそれぞれの民族の特性、文化の特徴も反映されている。
中国と日本は一衣帯水の隣国であるから、文化などいろいろな面においても互に影響し合っていることが少なくなかった。周知の通りに、漢字の日本伝来に従って、中国から多くの諺も日本に伝わったが、もちろん、日本人で生まれた諺も少なくなかった。
諺という言語現象を一つの手がかりとして研究することはその中に含まれている奥義を探りだすこともできるばかりでなく、その多種多様な民族文化を知ることもできると思う。私は中日両国の人々の間で使われる諺、そして諺に関する翻訳方法に特に興味を持っている。そこで、本稿では、日本と中国の諺について、その定義から翻訳法とその応用まで考察し、そして本研究を通じて、読者に諺の翻訳実務に少しでも役立てたい所存である。
キーワード:諺; 中日両国; 定義; 翻訳方法; 応用
摘 要:作为语言表现形式之一的谚语是其民族文化的写照,同时也是人民群众在日常生活经验中总结出来的智慧的结晶。其中蕴含着该民族固有的价值观和生活习惯。
因为谚语是由人民群众创造出来的,所以即使是不同的民族,在谚语上也有相通性。各民族由于历史,地理及生产活动的不同,通过作为语言表现形式之一的谚语能够反映出各民族的特性及文化特色。
中国与日本隔海相望,在文化等诸多方面也都互相影响。众所周知,随着汉字与儒学传入日本,大量的中国谚语也随之传入,当然在谚语方面也有很多日本人自己创造的谚语。
通过谚语这一种语言现象,将谚语作为窗口,可以探索谚语所包含的深层含义,与此同时也能了解各民族丰富多彩的文化。我对于中日两国人民日常使用的谚语,特别是有关谚语的翻译方法很感兴趣。所以,希望通过本文,关于中日两国的谚语,从定义和翻译方法角度出发研究,希望对读者在谚语的翻译实际应用上有所帮助。
关键词:谚语;中日两国;定义;翻译方法;应用