要旨:わが国の伝統色彩文化の歴史は大昔に遡ることができる。『尚書』には「色彩」と言う言葉がはじめて記載される。「色彩」と言うのは、各種の染料を絹織物に染色することである。色彩が直接人類の服装及び生活用の織物と連結するのはわが国春秋末年に提出する五色論である。五色論には青、黄、赤、白、黒を色彩と称する。そして、その五つの色が「正色」である。一方、日本では、『古事記』には、古代の日本人は白と黒、青と赤といった対立で色彩の体系を成す。日本文化における色彩の価値と審美は、この四つの色を通して良く現す。その他、仏教は日本文化に対する影響が強く、仏教を表す金色は自然に偉い地位があって、日本の第五色になる。色彩は昔から今までずっと人間の審美観の中で欠如できない重要な組成部分である。生活の中にしても、文学の作品の中にしても、色彩は豊かな文化的意味を含める。本稿では、実用例を挙げ、赤、白、黄、青、黒といった五色はそれぞれ中国と日本に、どのような伝統文化的意味があるか分析しようとする。本論は五つの部分からなっているが、各部分はまた中日対照比較の立場から、中国と日本の二節に分けている。結論では、中日伝統色彩文化の異同を同じ色に対する中日文化的意味の異同、同じ文化的意味における色の異同、中日両国の古代基本色彩の差異と言う三つの面から小論をまとめ、中日間の共通性を通して中日文化交流の成果を実感し、色彩文化に見られる特性を通して、異文化間の交流を促進できると言う考えを伝えた。
キーワード:五色論;伝統色彩文化;中日;異同
摘要:我国的传统色彩文化历史悠久,《尚书》中最早记载了“色彩”一词。“采者、青、黄、赤、白、黑也;色者,言施之于缯帛也”,即认为所谓“色彩”,就是把各种颜料染在丝织品上得意思,把色彩直接与人们用的御寒遮体的服装及生活用纺织品联系起来,这就是我国春秋末年提出的色彩认识的五色论。五色论的青、黄、赤、黑、白合称为色彩,而且是“正色” 。而在日本,《古事记》中也证明,古代的日本人最初是以白与黑、青与赤的对立中来表现色彩体系的。日本文化中对于色彩的价值取向和审美内涵,通过这四种颜色就可以很好地体现出来。此外,随着佛教被日本人所接纳,代表佛教的金色自然也作为一种超出色的地位,成为日本的第五色。色彩从古至今就是人类对于物质世界的审美观念中不可或缺的重要组成部分,无论是在生活,还是在文学艺术作品中,色彩都承载着丰富的文化意蕴。本文通过实例列举,分别对红、白、黄、青、黑五色的中国传统文化意义和日本文化意义进行了分析论述。本文共有五部分,每一部分,又分为中国和日本两个板块。在结论中,笔者对中日传统色彩文化的异同分别从纵向—同一色彩的中日间文化异同、横向—同一文化含义的中日间色彩异同、中日古代色彩语差异三个方面进行了分析、归纳,表达了通过中日共性实感中日文化交流之深厚,通过特性启发异文化交流的思想。
关键字:五色论;传统色彩文化;中日;异同