要旨:アジア・北アメリカ・ヨーロッパなど世界の多くの国々で、基礎教育改革に関する研究が盛んに行われている。近年日本においては、教育政策は、日本の近代化のプロセスで大切な過程であり、基礎教育は一国の教育の元として、教育の発展過程全体において最も重要なものとして、位置づけられる。
近代、日本も中国も基礎教育の面で様々な改革を行った。学生たちの学業負担軽減ために、日本は、1970年代に教職員組合が「ゆとり教育」を提起し、1980年代から、小学校が「ゆとり教育」を実施すると同時に、1990年代後半から、21世紀へ向かう労働力人材の育成は、中国教育界の当面の急務となって、「素質教育」という教育理念に定着した。
本研究は、まず先行文献及び先行研究を調べた上で、日本の「ゆとり教育」と中国の「素質教育」を推し進める経過において、両国が学生たちの負担軽減分野で生じた問題や解決策をそれぞれに比較分析してみる。そして、両国の基礎教育改革政策の対比を通じて、日本が基礎教育改革の経験に学んで、中国の素質教育の発展に対し、改善すべきことの有無かについて提言する。
キーワード:ゆとり教育 素質教育 負担軽減 比較
中文摘要:现如今,关于基础教育改革的研究已经遍及亚洲、北美、欧洲等在内的世界大部分区域。基础教育是一国教育的起始环节,在教育发展过程中处于关键性地位。
近代,日本和中国在基础教育方面都进行了各种各样的改革。为了减轻学生的学业负担,早在在20世纪70年代日本教育委员会就提出了宽松教育的理念,1980年日本开始在小学实施宽松教育;中国则在20世纪90年代后期提出素质教育这一概念,并且于2001年在全国开始推行素质教育。
本论文通过对先行文献资料的调查研究,进而对日中两国基础教育改革过程中,在减负问题方面出现的问题和解决措施进行比较分析。最后通过对两国基础教育中有关减负政策的对比研究,提出建议以期为中国素质教育的良好发展起到一定的积极作用。
关键词:宽松教育 素质教育 减负 比较