要旨:「箸」とは世界で公認されている独特な食器である。「東方文明のシンボル」とも言えるものである。二つの細かい棒から構成されるもので、これを器用に使うものである。これには人間、特にアジアの人々の独特の知恵が現れている。中国は箸の起源の地と言われており、隋の時代、日本から送られた遣隋使がその文化を日本へ持って帰ったといわれている。したがって日本にも箸文化があり、箸でご飯を食べることは中日の同じ食事方法である。
千年の試練を通して、箸は食事の手段とするだけでなく、独特な文化形式になる。日常の食器であれ、時代の潮流の産物であれ、箸はとても重要な地位を占めるようになる。歴史の長い流れの中で、箸に関する生き生きとした故事が生まれ、寓する意味はなかなか深い文化を積み重ねる。本稿は、まず中日両国の箸に関する種類や使い方について分析し、その後タブーとマナーについての区別とその原因の分析をふまえ、最終的に両国文化の相違を分析する。
キーワード:箸; 起源; 文化; タブー; マナー
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに-1
1.1箸について-1
1.2研究の目的と意義-1
1.3先行研究-1
2.箸の起源とその意味-2
2.1中国の箸の起源と伝説-2
2.2日本の箸の起源と聖徳太子-2
2.3箸の文化的な意味-3
3.箸の種類と発展-3
3.1中国の箸の種類と発展-3
3.2日本の箸の種類と発展-4
3.3中日の箸の相違とその原因-4
3.3.1形と材質の違い-4
3.3.2使い方の違い-5
3.3.3違いの原因-5
4.箸に関する習俗-5
4.1中国の箸の習俗-6
4.2日本の箸の風俗-7
5.箸を使うタブーとマナー-7
5.1中国の箸を使うタブーと習慣-7
5.2日本の箸を使うタブーとマナー-9
6.箸から見る中日文化の違い-10
6.1箸の種類と発展から見る中日文化の違い-10
6.2箸を使うタブーとマナーから見る中日文化の違い-10
7.おわりに-11
参考文献-12
謝 辞-13