要旨:日本語の中で、語学者はずっと前から自動詞と他動詞の分類について関心を持っている。近世前に、和歌の動詞の自他性質についての研究はもう存在した。しかし、当時の自他動詞は今の自他動詞と違ったところがある。当時の自他動詞は「自分,他者」を指す。学校の文法と言われるから、ここで大槻文彦の文法を述べることは言うまでもない。一般的にいうと、今の自他動詞は大槻文彦の文法についての研究から生じたものである。大槻の文法は日本の伝統の国語と英語の文法との中を取り、自他動詞という概念を提出した。
私たち語学者は母語が中国語の原因で、日本語を勉強する時に習慣や文化などの原因で、確実に早く日本語の文法点をマスターすることができないかもしれない。その中で、自他動詞の分類や使い方などは難しいから、語学者はずっと困っている。日本語の文法に、自他動詞は用言の中のとりわけ重要な文法である。しかし、自他動詞は数多くて、よく変わっているから区別しにくい。また、自他動詞はほかの文法とかかわりがあり、使うときにさらに難しくなる。そして、両国の文化や習慣の違いゆえ、言葉の使い方はずいぶん変わっている。それを把握するのは難しいから、語学者は理解できない場合もある。本論文は以上のいくつかの方面から自他動詞について研究する。まず自他動詞の現れや分類を通して、何個の問題点を研究する。そして自他動詞とほかの文法との関係を分析して研究してみる。最後に、語学者の誤用の例を挙げ、その誤用を分析し、訂正する。
キーワード:自他動詞;分類;文法関係;誤用分析
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 自動詞と他動詞-1
1.1.1 日本と中国における「自動詞と他動詞の区別」への研究-1
1.1.2 本研究の意義や目的-1
第2章 自他動詞の区別や問題点-3
2.1 自他動詞の定義-3
2.2 自他動詞の区別や問題点-3
第3章 自他動詞と他の文法-7
3.1 自動詞と他動詞に代わるもの――受身形と使役形-7
3.1.1 他動詞でしか使えない動詞の場合-7
3.1.2 自動詞でしか使えない動詞の場合-7
第4章 自他動詞の誤用分析-9
4.1 中国の日本語学習者の誤用分析-9
4.1.1 学習者の誤用-9
4.1.2 自他同動詞学習する際の落とし穴-9
4.2 自他動詞を使う際の注意すべき点-11
4.2.1 日本語の動詞の形態と意味をしっかりおさえること-11
4.2.2 表現上の特徴から発想の違いに立ち入り、動詞をとらえること-12
第5章 おわりに-13
5.1 本研究の意義と欠点-13
5.2 今後の展望-13
参考文献-15
謝 辞-15