要旨:平成21年度、全国の離婚件数は253000組であった。この数字は、1日に約639組、一時間に約29組、つまり約2分間に1組の夫婦が離婚している事となり、離婚数の多さに驚いてしまう。
離婚について過去多くの検討がなされているが、今回、私は世の中の生活環境変化に伴う意識変化という観点をも加え検討を行った。まず、離婚の社会的原因を分析した。つまり、戦後経済の発展に伴う核家族化、人口の都市集中化による地域社会の希薄化が離婚にもたらした影響を分析した。地域社会の希薄化による交流低下がゆえに、日本人が離婚しても人目を気にしなくてもいいようになった。
次に、日本人の離婚の主な原因1、性格の不一致2、DV(ドメスティックバイオレンス)3、異性関係(浮気・不倫など)4、経済的原因(経済力の無さ・働かない)5、精神的虐待という五つの方面から現実にどういう事が生じているのかを分析検討した。最後に、離婚の社会的及び人格上の原因を分析し、夫婦の幸せの為の提言を行った。
キーワード:離婚件数;離婚原因;地域社会;夫婦の幸せ
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 離婚件数及び離婚率-1
1.2 日本における離婚への研究-1
1.3 本研究の目的-2
第2章 地域社会の希薄化と夫婦の意識のすれ違い-3
2.1 地域社会の希薄化と離婚に対する社会の寛容度の変化-3
2.2 妻と夫の意識のすれ違い-3
第3章 五つの主な離婚原因-5
3.1 離婚原因-5
3.2 性格の不一致-6
3.3 DV(家庭内暴力)-7
3.4 浮気の原因-7
3.5 経済的原因-9
3.6 精神的虐待-10
第4章 夫婦生活の知恵-13
4.1 結婚する前の準備-13
4.2 夫婦リニューアルのお作法-13
第5章 おわりに-15
参考文献-17
謝 辞-18