要旨:国際取引の中で交渉者の考え方、価値観、マナー行為は各自の文化に根ざしているので、交渉の複雑さを増している。それへの対応として、本稿は日米のビジネスマナーや交渉スタイルの違いを比較することを通して、職場における東西文化の相違を考察し、異文化理解の重要さを再認識させるためである。
本稿では、まず、ビジネスマナーとビジネス交渉の定義を纏め、ビジネス交渉におけるビジネスマナーの役割を説明した。次に、ビジネスマナー、交流のスタイルなどの五つの面から、日米のビジネス交渉スタイルの相違を分析し、職場における日米間の文化異同を考察した。さらに、日米ビジネスマナー文化の相違が形成された原因を述べ、歴史、地理、宗教の面で交渉へどんな影響をあたえるのかと述べた。最後に、ビジネス交渉においては国境を跨る交流はお互いの国の文化背景を理解する必要がある、という結論を導いた。日米の交渉スタイルを比較する本稿は、職場における東西文化の相違に対する理解、また外資系企業への就職活動に役立つと考えられる。
キーワード: ビジネスマナー;ビジネス交渉;日米比較;文化相違
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 研究目的-1
1.2-ビジネスマナーとビジネス交渉について-1
1.2.1 ビジネスマナーとビジネス交渉の概念-1
1.2.2 ビジネス交渉におけるビジネスマナーの役割-1
1.3 先行研究-2
第2章 日本とアメリカの交渉スタイルの相違-5
2.1 ビジネスマナー-5
2.1.1 挨拶-5
2.1.2 身分と地位の重視度-5
2.1.3 名刺の利用-6
2.2 交流のスタイル-6
2.3 個人主義と集団主義-7
2.4 法律と相談-7
2.5 現実利益と長期協力-7
第3章 日米両国のビジネス文化の違いの原因-9
3.1 地理の原因-9
3.2 歴史の原因-9
3.3 宗教の原因-10
第4章 おわりに-11
参考文献-12
謝 辞-13