要旨:65歳以上人口(老齢人口)の割合が7%になると「高齢化社会 Aging Society」、14%を超えると「高齢社会 Aged Society」とされる。日本厚生労働省が公布された厚生労働白書によると、日本は、平均寿命の上昇により、1970(昭和45)年に、総人口に占める65歳人口の割合が7%を超える高齢化社会に、その24年後の1994年(平成6年)には14%を超え高齢社会を迎える。[1]2011年(平成23年)まで、日本は全国の老齢人口は約2500万人、総人口比20%に迫る高齢社会である。[2]今後、未曾有の超高齢社会となり、高齢者介護の問題は非常に深刻になりうる。この問題を解決ために、日本はたくさんの試みを行った。たとえば、老人福祉法と介護保険法の制定など。中国も同じ問題に直面している。
本稿では、日本高齢者介護保険制度をとおし、日本高齢者の社会保障を把握してみたいと思われる。介護保険制度の背景と歴史を紹介し、介護保険制度についてこの制度の内容を説明し、中国の高齢化社会の現象を分析し、中国の高齢者保障制度に提議する。
キーワード: 高齢化社会;介護保険制度;社会保障
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 介護保険制度ができた社会背景-1
1.2 日本の高齢化の特徴-1
1.3 高齢介護保険制度の歴史-2
1.3.1 老人福祉法-2
1.3.2 高齢者保健福祉のゴールドプランの制定-3
1.3.3 介護保険法の制定-3
第2章 介護保険制度について-5
2.1 介護保険制度の狙い-5
2.2 介護保険制度の利用者と利用方法-5
2.2.1 第1号被保険者-5
2.2.2 第2号被保険者-5
2.3 介護保険料の納め方と滞納、減免制度-6
2.3.1 納め方-6
2.3.2 滞納制度-6
第3章 中国高齢社会の保障-9
3.1 中国の高齢化の現状-9
3.2 中国高齢社会の保障の問題-9
3. 3 啓発-10
第4章 おわりに-13
4.1 まとめ-13
4.2 今後の展望-13
参考文献-15