要旨:ヤクザ組織といえば、悪事の限りをつくし、社会秩序も守らない地下組織のイメージが多くの人々の頭に浮かんでくるだろうが、日本のやくざはそれらのイメージとは違い、出かける時には、身なりをきちんと整え、バッチを必ずつけ、名刺を常に携帯する。また、活動は公開的で、組織もきちんとしている。人々の心の中で、やくざ組織とは、ただ社会の治安をかき乱し、悪事を働くだけでのような組織の代名詞である。しかし、日本のやくざ組織は、国が危機にあった時も、一つの組織として、社会に対する責任をちゃんと果たしている。2010年、日本が最強地震と津波の被害で、憂き目に遭うただ何時間後、やくざメンバーは即刻行動し、次々と震災救援活動にかかっていた。彼らの行動は、メディアだけではなく、国民の中でも応援と感動を寄せられていた。[1]
日本は世界でヤクザ組織を認める唯一の国家である。ヤクザ組織は日本では「暴力団」とも呼ばれ、前世紀の初めから現れ、現在まで生き続けている。組織犯罪集団としての発展はもう成熟した。本稿は日本独特なやくざ文化を分析してみたいと思う。本稿では、第一に広義でヤクザ組織を簡単に紹介し、第二に日本ユニークな存在であるヤクザ組織を説明し、とりわけやくざの特異性を説明する。第三にこの特異性について、やくざ文化が形成された原因を分析する。最後に、日本の独特なやくざ文化が日本独特な歴史と文化の産物である、という結論を下す。筆者は日本のやくざ文化を研究するのは反社会の組織犯罪問題の解決に参考になるだけではなく、日本文化を研究するにも重大な意義があると思う。[2]
キーワード: 日本;やくざ;文化
目次
中文摘要
要旨
第1章 はじめに-1
1.1 やくざ組織の概念-1
1.2 やくざ組織の特徴-1
1.3 本研究の観点-2
第2章 日本独特なやくざ組織:暴力団-3
2.1 やくざ・暴力団の定義-3
2.2 暴力団の一般的な特徴-3
2.3 暴力団の特異性-4
第3章 やくざ文化の形成原因-
3.1 内因:歴史起源-
3.2 外因:和の文化-
第4章 おわりに-
4.1 本研究の新しい観点-
4.2 本研究の意義と欠点-
4.3 今後の展望-
参考文献-
謝 辞-