要旨:
周知のように、日本語では物や人や物事を指し示す時に、三つの形式が対立しているのに、中国語の指示語は日本語と違って二項対立であるので、日本語の指示語とは違ってくる。従って、中国人の日本語学習者にとって、母語の指示語の慣用が与える影響が大きくて、日本語の指示語の正しい習得を妨げることがあり、なかなか理解しにくい点があって、誤用することも多い。本文では、日本語の指示語の中での指示代名詞を例として、その概念、特徴や正しい使い方を説明し、また言語比較の視点から中日両国語の指示代名詞の共通点と相違点について対照分析する。 本文は以下の三つの部分からなっている。第一部分では日本語の指示代名詞の意味や分類をまとめた。第二部分では指示代名詞の現場指示と非現場指示の用法を具体的な例を通じて説明してみた。第三章では中国語と日本語の指示代名詞の異同について分析し、論じてみた。
キーワード:指示代名词;使い方;現場指示;文脈指示;異同点
目次
摘要
要旨
はじめに-1
1日本語の指示代名詞の概観-2
1.1現場指示-2
1.2非現場指示-4
2日本語の指示代名詞の使い方-7
2.1現場指示-7
2.1.1「コ」系-7
2.1.2「ソ」系-8
2.1.3「ア」系-8
2.2文脈指示-9
2.2.1「コ」系-9
2.2.2「ソ」系-10
2.2.3「ア」系-10
3中国語と日本語の指示代名詞の異同-12
3.1現場指示の場合-13
3.1.1共通点-13
3.1.2 相違点-13
3.2非現場指示の場合-15
3.2.1共通点-15
3.2.2相違点-16
終わりに-18
参 考 文 献-19
謝 辞-20