要旨
「東京の人」は川端康成が戦後に創作した小説で、二冊に分けられ、戦後東京の一つの家庭の生活を通し、普通の日本人の生活が描かれている。この小説は美の壊滅と生活の難しさ、人の欲望と孤独に直面する作品である。
川端康成の女性観についての研究は少なくない。しかし、多くの研究は戦前小説に限られ、戦後小説中の女性についての検討は決して十分とは言えない。原因がはっきりしないが、「東京の人」を研究する論文は数本しかなく、直接女性像、女性観を論じたものはないと言えよう。本稿では、「東京の人」の女性を対象として考察した。これにより、川端康成の戦後長編小説「東京の人」への理解がさらに深まるものと思われる。
キーワード: 戦後小説;愛情;家庭;女性像;川端康成
目次
要旨
中文摘要
1.-はじめに-1
1.1研究背景と目的-1
1.2先行研究-1
2.-敬子-4
2.1敬子の愛情-4
2.2敬子の家族-4
2.3敬子の女性像-5
3.-弓子-6
3.1弓子の家族-6
3.2弓子の愛情-6
3.3弓子の女性像-6
4.-朝子-8
4.1朝子の家族-8
4.2朝子の婚姻-8
4.3朝子の女性像-8
5.-美根子と京子-9
5.1美根子の女性像-9
5.2京子の女性像-9
6.-おわりに-10
参考文献-11