要旨
歌舞伎と京劇は"国粋"と称される中日両国の伝統文化であり、数百年ほどの長い歴史を持っている。両国の重要な無形文化財としての歌舞伎と京劇は、中日両国の経済、政治、文化など諸要素の変化を反映する。本論文は歴史の角度から、歌舞伎と京劇の庶民性や儒家思想、女形芸術などの3つの共通点を分析し、それらの特徴とその歴史的要因を考察することを通じ、我々の両国の伝統文化に対する理解を更に深めるとともに、中日両国の歴史を理解し、歴史の淵源を発見することの一助になればと考える。
キーワード:歌舞伎; 京劇; 庶民性; 女形芸術; 儒家思想
目次
要旨
中文摘要
1. はじめに-1
2. 先行研究-1
3. 歌舞伎と京劇の庶民性-2
3.1. 歌舞伎の庶民性-2
3.2. 京劇の庶民性-3
3.3. 庶民性からみた歌舞伎と京劇の共通点-4
4. 歌舞伎と京劇の女形芸術-4
4.1. 歌舞伎の女形芸術-4
4.2. 京劇の女形芸術-5
4.3. 女形芸術からみた歌舞伎と京劇の共通点-6
5. 歌舞伎と京劇の儒家思想-6
5.1. 儒教思想の支配を受けた歌舞伎-6
5.2. 儒学思想に影響された京劇-8
5.3. 儒家思想からみた歌舞伎と京劇の共通点-9
6. 終わりに-9
参考文献-10