要旨
日本語のなかでは、否定の表現方法がたくさんある。否定の意味も単一の否定に限らない。婉曲の表現としてもある、提案の表現としてもある。これに対して、学界でいろんな研究されているが、ほとんど「ない」を中心に、日本語に存在する最も普遍的な言語表現の一つ、日常生活でよく使われている否定疑問表現「ではないか」構文はあまりない。本文は「ではないか」の機能と意義を分析して、「ではないか」から見た日本人の言語心理、日本語の美しさと日本文化と特色を研究する。一、「ではないか」は否定のマークの「ない」があるが、否定ではなく、肯定的な判断を隠すものである。二、否定疑問文の「ではないか」構文は発見、肯定、提案、評価の提示四つの機能がある。三、日本の否定疑問文は日本人の考え方や表現心理を反映する。とにかく、これらはすべて日本人が相手の気持ちや立場になって、「和をもって貴しと為す」という原則に従って採用する曖昧な表現方法の一つのをわかる。
キーワード:否定疑問表現、否定疑問文、ではないか、言語心理、日本文化特色
目次
要旨
中文摘要
1.-はじめに-1
2.-先行研究-2
2.1 辞書での「ではないか」の先行研究-2
2.2 著作類の日本側の研究-2
2.3 著作類の中国側の研究-3
3.-「ではないか」の非否定機能-4
3.1 発見-4
3.1.1 感嘆-4
3.1.2 自問納得-5
3.2 肯定-5
3.2.1 表明-6
3.2.2 認識要求-6
3.2.3 共通認識喚起-7
3.3 提案-7
3.3.1 意見-7
3.3.2 勧誘-8
3.3.3 呼び掛け-8
3.4 評価の提示-9
3.4.1 非難-9
3.4.2 認可-10
4.-「ではないか」から見た日本人の言語心理-11
4.1 日本語の曖昧性-11
4.2 日本語の曖昧性の形成する原因-11
4.2.1 地理位置の影響-11
4.2.2 社会の要因-11
4.2.3 中国文化の影響-12
4.2.4 集団の意識の影響-12
5.-「ではないか」から見た日本語の美しさと日本文化特色-13
6.-おわりに-14
参考文献-15