要 旨
本研究は、中日両国の数字における縁起と使用習慣の分析を通して、互いの民族特性を理解することを目的としている。まず、中日における数字観の起源を簡単に説明した。そして、歴史と社会文化の面から偶数を好む中国人について論じ、日本自国の地理的位置と歴史から数字観の発展を研究し、奇数を好む日本人について説明した。それに基づき、数字の例を挙げ、具体的に中日両国における数字の縁起を比較し、その異なる使用習慣を分析した。次に、日常生活に関わる数字「四」を中心に、その発音と歴史文化を分析し、中日両国の現代商業における使用習慣について研究を行った。最後に、日本文化の包容性と中日両国の審美意識をめぐって、数字観から見る中日の民族特性を論じた。
キーワード: 数字観 中日 歴史 発音 商業 民族特性
目 次
要 旨
中文摘要
はじめに-(1)
第一章 中日における数字観の起源と発展-(3)
1.1 易経と数字-(3)
1.2 偶数を好む中国人-(4)
1.3 奇数を好む日本人-(5)
第二章 中日における数字縁起の比較-(7)
2.1 代表的な数字「二」と「三」-(7)
2.2 特別な数字「八」と「九」-(9)
第三章 日常生活に関わる数字「四」-(11)
3.1 歴史と発音から見る中日における数字「四」の比較-(11)
3.2 現代商業から見る中日における数字「四」の使用-(13)
おわりに-(16)
参考文献-(17)
文献概要-(19)
謝 辞-(21)