要 旨
本研究では、日本で過去二年間の「爆買い」という現象を背景に、調査研究を行い、この現象の裏にある深層的な社会原因などを分析した。そしてこれによって中日両国の国民の消費観を考察し、文化的、あるいは、経済的なレベルで対照研究を行った。まず、この社会現象について説明と評価を行い、さらに、製品の品質や関税問題及び政策などの社会原因、群集心理などの個人的な原因を分析した。またこれをベースに、日本消費者の態度の類似点と相違点の中日比較を行った。最後に、この「爆買い」という現象が引き起こした結果について分析し、今日の中国はバブル経済時期の日本と類似点がみられるから、我々消費者の観念と消費環境をどのように改善すべきかと、提言を行ってみたいのである。
キーワード: 爆買い 消費観念 群集心理 バブル経済
目 次
要 旨
中文摘要
はじめに-(1)
第一章 「爆買い」という社会現象と発生原因-(2)
1.1 中国人の「爆買い」-(2)
1.2 「爆買い」についての評価-(3)
1.3 社会的な原因-(5)
1.4 個人的な原因-(8)
第二章 消費観念の中日対照-(10)
2.1 中国人の消費観念-(10)
2.2 日本人の消費観念-(11)
2.3 中日消費観の異同点-(13)
第三章 「爆買い」による経済的な影響-(15)
3.1 日本産業がうけた影響-(15)
3.2 中国産業へのダメージ-(15)
第四章 「爆買い」に対する反省-(16)
4.1 中国とバブル経済時期の日本の類似点-(16)
4.2 消費環境の改善-(16)
終わりに-(17)
参考文献-(18)
文献综述-(19)
謝辞-(21)