要旨
曖昧語を掌握するにはまず、知識の掌握と日本人の話し方の理解が必要だ。長時間の練習を経て知識を得るだけでなく、日本人の話し方の基盤にあるその文化や習慣などの知識が必要とされる。
1.日本人は話すときに相手の心理を非常に重視し、換言すれば充分に相手の気持ちを考慮していて、できるだけ相手を傷つけないよう再三措辞を練ってから表現する。曖昧さや婉曲を好むという日本人の性向が日本人の根本に根ざしているものだとよく理解しなければいけないと思う。
2.曖昧語は、社会現象の一種である。日本語科の学生として、私たちは日本の曖昧語を研究し、標準的な日本語と一緒に身に着ける必要があると思う。毎日発展している日本をよく理解するために、曖昧語を勉強するのは役に立つことである。曖昧語を自由に使えば、日本人との付き合いが楽になり、日本人の心理と意識を一段と理解することができると思われる。日中の未来は私たち若者次第であろう。
3.曖昧語を学ぶ困難の原因は、非常に巨大な文法の体系と非常に多い表現の形式だけではなく、その使用法の複雑さにもある。時間、場面、場所、人物によって使用すべき表現がめまぐるしく変化し、習得しにくい。しかし曖昧語は日本人の思想と感情、交際の言語の精華を体現していると思われる。 日本の社会人は、基本的な教養として不可欠なものを取得していなければならないという考え方がある。そして、正しく曖昧語を使うことは正しく日本語を書くことと流暢な日本語を話すことの前提で、日本人と交流するための重要なポイントである。
キーワード:曖昧語;歴史;特徴;以心伝心;文化
目次
要旨
中文摘要
1.はじめに1
1.1 文化と茶文化の定義について
1.2 研究の目的と意義
2.曖昧語の特徴1
2.1 概念数字の大量使用
2.2 副詞の非限定表現
2.3省略の運用
2.4人称代詞の非言語化
2.5判断の表現方式の柔軟化
3.曖昧語の表現形式3
3.1言外の意味の類
3.2曖昧なタブーの表現
3.3挨拶の曖昧表現
3.4積極的な表現形式
4.曖昧語の原因について5
4.1地理の原因
4.2思想の原因
4.3歴史の原因
4.4自己保護の距離意識
4.5文化の原因
5.日本人の曖昧な心6
5.1以心伝心
5.2和の心
6.おわりに7
参考文献8
謝辞