要旨
日本人は「礼」という徳目を重視している。他人への尊敬は、日本人の日常生活において欠かせないことである。そのため、日本人は礼節上での間違いを避けたいのであるが、間違わない人はいないから、多かれ少なかれミスが時々起っている。それで、日本人がミスを起こした時、真っ先にすることは陳謝である。まず、言い訳は他人に責任感の希薄さを感じさせる。それだけでなく、もし言い訳をいうなら、他人からの尊敬を失うはずである。
このため、謝罪用語が日本社会では重要な地位を占めているが、謝罪用語の種類や使いかたは単一ではない。日本人の年齢差や話題、両者の関係によって、その謝罪用語はいろいろと異なってくる。それぞれの場合により、その対応も違うのであり、たとえ同じ言葉でも違う意味が含まれていることもある。
更に、本論文のもう一つの研究要点は、日本人の対応習慣である。それも、他人に対する日本人の尊敬から生まれたことである。その二つの要点を研究すれば、日本の社会文化をよく理解できるし、外国人がこれを知ると、日本人と交流する際、障害が少なくなるはずである。
従来、謝罪用語を踏まえた研究は多いが、謝罪用語とその対応習慣を並べた研究は少ないようである。本論文はささやかではあるが、この分野の空白を些か埋めることができると思われる。
キーワード:謝罪用語;対応習慣;日常会話;社会文化
目次
要旨
中文摘要
1.序論1
2.謝罪用語について2
2.1謝罪用語の種類と発展
2.1.1立場による謝罪用語の相違
2.1.2年代による謝罪用語の差異
2.2謝罪用語の使用習慣
3.日本人の対応習慣.4
3.1対応の定義
3.2日本人の日常会話
3.3日本人の対応習慣
4.謝罪用語と対応習慣の関係.7
4.1現在における謝罪用語の特徴
4.2謝罪中の対応習慣
5.謝罪用語と対応習慣の将来展望.9
6.結論.11
参考文献.12
謝辞