要旨:本論文は川端康成の早期の作品『伊豆の踊り子』を対象として、先行研究を踏まえながら、同小説その創作背景とあらすじ、その文学特質を整理し、研究した上に、川端康成の文学の魅力を読解する。また、川端康成の生い立ちによって、この主人公の自分発見と精神方面の追求を分析する。主人公にとって、この旅は伊豆の天城路に咲いた美しく淡い初恋だけではなく、自分を発見する旅でもあっただろう。
キーワード: 純粋な初恋;孤児根性;精神救済;自分発見
目次
要旨
中文摘要
はじめに-1
第一章 『伊豆の踊り子』について-2
1.1 創作背景-2
1.2 あらすじ-2
第二章 自分発見の旅-4
2.1 非現実的な世界への旅-4
2.2 純粋な初恋-5
2.3 精神救済の実現-5
第三章 川端康成と『伊豆の踊り子』-6
3.1 孤児の境遇-7
3.2 孤児根性からの脱出-7
3.3 心の痛みの癒し-9
おわりに-10
謝 辞-12
参考文献-13