要旨:絵馬というのは、神社や寺院に祈願するとき、あるいは祈願した願いが叶ってその謝礼をするときに寺社に奉納する、馬などの絵が描かれた木の板である。歴史が長く、民間信仰を基盤に、今に伝わった日本絵馬は、日本人に大きな人気を集めている。
本稿では、まず、日本絵馬が長い歴史を持っていることを明らかにした。絵馬の歴史を、平安時代前まで、平安時代から安土桃山時代まで、江戸時代から現在までという三つの部分に分けられる。それから、中国の紙馬と日本の絵馬と比較してみた。両者には「漢字の『馬』を中心する単語で、馬の形をしている」、「多い形と構造の特徴」、「民俗、宗教と芸術の結合である」と言う共通点を持っている一方で、「使用の材料」、「製作の方法」、「後で処理するの方法」というところに違いがある。最後、祈願絵馬に見られる日本人の宗教心理を考察した。祈願絵馬は日本人の生活と密接な関係があって、日本人の宗教心理を反映する。
キーワード:絵馬;歴史;信仰;宗教心理
目次
要旨
中文摘要
はじめに1
第一章 絵馬の歴史について2
1.1平安時代前まで2
1.2平安時代から安土桃山時代まで3
1.3江戸時代から現在まで4
第二章 日本絵馬と中国紙馬の比較5
2.1日本絵馬と中国紙馬の共通点5
2.2日本絵馬と中国紙馬の相違点8
第三章 絵馬に見る日本人の宗教心理9
3.1祈願絵馬と日本人の生活9
3.2絵馬に願いを託す日本人の心理11
終わりに13
謝辞14
参考文献15