要旨:太宰治は日本の有名な小説家であて、本名は津島修治である。その作風から新戯作派、無頼派と称された。自殺未遂や薬物中毒を克服し戦前から戦後にかけて多くの作品を発表した。太宰治作品は言うまでもなく評価される近代文学のひとつであり、現代でもこれからにおいても多くの人に読み継がれていく作品であろう。いろいろな作品はまた教科書に掲載されていた。太宰治は154作品に色彩語が出現する。この数量を見ると、色彩語は太宰治作品の中に重要な部分だと思う。色彩語を使うと、太宰治作品にはストーリー仕立ての小説とまでは言わなくても、感情が溢れだす部分が少なくない。太宰治の創作生涯の進めにつれて、色彩語の表現も増えている。
本論文は三つの部分からなっている。第一章では太宰治と色彩語を紹介した。第二章では二つの作品『おしゃれ童子』と『富嶽百景』の中の色彩語を考察した。第三章では太宰治作品における色彩語と主題の関係性を分析する。
その結果、この二つの作品を研究して、色彩語の意味を考察して、異なる作品によって、色彩語が太宰治作品の内容に対する解釈の機能が違うことが分かった。私は研究する文章はただこの二つの作品に限定していたから、色彩語は太宰治作品の主題に表現するその機能に関しては『おしゃれ童子』、『富嶽百景』のみを明らかにしたまでであり、信憑性に関してはまだ不十分であると思う。
キーワード:太宰治、色彩語、主題、一色表現、二色表現
目次
要旨:
中文摘要
はじめに-1
第一章 色彩語について-1
1.1対象とする色彩語-2
1.2太宰治について-2
第二章 太宰治作品の色彩語について-3
2.1『おしゃれ童子』-4
2.2『富嶽百景』-6
第三章 太宰治作品における色彩語と主題-9
3.1 太宰治によって使用される色彩語に内包されている意味-9
3.2 主題と色彩語の関係性について-11
終わりに-11
参考文献-13
謝 辞-14