研究の动機:中国語と日本語は異なる言語であるが、日本も中国と同じように漢字を使っている。昔から、中国と日本の交流が頻繁になるに伴って、大量な漢字が中国から日本に伝入されてきた。日本人はその一部の漢字をそのまま使い、意味や用法を変えなかったが、同時に新しい用法を生み出したものも多数ある。多くの漢字はそれぞれの国において同じ形で書き表されるが、微妙なニュアンスの差異が現れる場合もある。明治時代以後、日本人は中国からの漢字を利用して、大量の「和製漢語」を作り出し、それがまた、中日両国の文化交流を通じて中国に逆輸入された。そういう過程において交換された多くの漢字語は形が変わっていないものの、意味や用法などにすでに相違が生じたのである。今の中国人日本語学習者にとって、それぞれの漢字語の意味・用法をよく理解し、それを正しく用いるのはあまり簡単なことではない。この立場から言えば、中日言語における同形異義語の研究は重要な意味を持つものである。相手国の言葉は両言語の学習者にとって習いやすい言語で、理解しやすく、親しみを感じさせる一方、意味の相違点によって紛らわしいところもある。中日同形語は意味によって、「同形同義語」、「同形類義語」、「同形異義語」の三種類に分けることができる。そのほかに、別の分類方法もある。同形語の種類によって、それぞれの訳し方が違う。日中同形異義語とはいえ、一つの言葉がそれぞれの意味を持っているので、そのうちに、両側で意味が重ねる場合もある。日本語の中に多くの漢字語彙が存在しているため、ある人は中国人が日本語を学ぶのはよい条件があると言う。ところが、異となる言語文化の影響で、両者には相違点が生じることでたびたび間違いを起こすことになる。その誤用を回避するために、日中同形異義語の翻訳について分析を行う。 |