要旨:松本清張は世界一流の推理小説家である。作家関川夏央は清張の小説を見終わって、今回の感慨を出して「松本清張の推理小説作品には『人間は汚れている』」と述べたことがある。清張の小説を読んで、確かにこのような感じがある。しかし関川夏央はどうして『人間は汚れている』とと言うかを詳しく描写していなかった。だから本稿ではこれまでの先行研究を踏まえて、松本清張の初期の推理小説の人物に対する描写を研究して、さらにその「汚れている人間」についてと創作の特徴を深く探究したいと思う。
第一部分で松本清張の創作生涯を紹介する。松本清張は一生波瀾万丈で、しかし、彼の自身の豊富な社会経験と苦しいの生活を直面するのは、文学で独特な風格を備えさせる。
第二部分で松本清張の初期推理小説『点と線』と『ゼロの焦点』をめぐって、汚れている人間を検討する。『点と線』の安田辰郎と『ゼロの焦点』の室田佐知子から汚れている人間の像を掲示する。そして、その汚れている人間の原因を二つの面から検討したい。
第三部分で松本清張の推理小説の特徴を討議したい。主に四つの特徴がまとめられると思うすなわち、作品の批判性、作品の現実性、作品の素朴さと犯罪動機の社会性である。
本稿では、松本清張の初期推理小説をめぐって代表作「点と線」と「ゼロの焦点」の人間像に対する描写を通じて「汚れている人間」を検討して、さらに松本清張の推理小説の特徴を研究してみようとする。
キーワード:松本清張;推理小説;汚れている人間;社会派
中文摘要:松本清张是日本推理小说乃至是世界推理小说史上一个划时代的作家。作家关川夏央看过清张的小说感慨到:“松本清张的小说说的是肮脏的人性。”关川夏央只提了这么一句,并没有作出深入的分析与探讨。因此,本文就松本清张早期的两部小说《点与线》和《零的焦点》来深入探讨其中人性是肮脏的原因,以及松本清张的写作风格。
论文的第一部分讲述了松本清张在推理小说方面的创作。松本清张的一生跌宕起伏,正因为他有着丰富的社会经验以及直面人生的态度,使他的文学具备独特的风格。
第二部分围绕松本清张的早期推理小说《点与线》以及《零的焦点》探讨作品主人公人性中的肮脏一面。首先,分析肮脏的人物形象。《点与线》中的安田辰郎,《零的焦点》中的室田佐知子。其次通过客观以及主观的分析,分析“人性是肮脏的”的原因。
第三部分阐述了松本清张推理小说的特点。笔者将其推理小说的特点归纳为四个方面。(一)作品的批判性;(二)作品的现实性;(三)作品的朴素性;(四)犯罪动机的社会性。
本文主要围绕松本清张的初期推理小说,以《点与线》和《零的焦点》为中心,探讨了肮脏的人性的形象及成因,以及他的推理小说创作风格。
关键词:松本清张;推理小说;肮脏的人性;社会派