要旨:日本語は世界中で一番発達の言語のひとつで、豊かな単語と厳密な文法が特徴である。その中で前から読んでも後から読んでも、同じ「発音」または同じ「つづり」のものである。つまり、ことばとか文を逆から見ていっても、最初から見ていったのと変わらない。どちらも、いっしょになってしまう。それが「回文」である。上野富美夫の「回文ことば遊び辞典」によると、日本の「回文」はもともと中国にあったものである。中国の漢詩のかたちをした「回文」が日本に伝来して、まず漢詩での「回文」が日本でつくられる。そしてだんだんと、日本語の仮名でも「回文」がつくられるようになった。平安時代から回文式の和歌があって江戸時代に非常に盛んになった。和歌だけでなく、俳句、短歌などいろいろな領域で使うことになった。
そこで、本稿では日本で好まれる回文の分析を通じて回文が広く好まれる原因と果たしている役割について研究して見たい。
回文は中国から日本に伝われ、日本人によっていろいろな形に変化してもっと一層発展した。回文はその韻律の美、言語の美で日本の人々に深い味わいを与え、いろいろな分野で使われるようになった。日常生活での作用も非常に多くて人間についても助かりがたくさんある。社会の発展、科学に進歩、特別にインタネットの発達の現在、回文は日本の言語文化の交流と普及を促進している。